認知症の予防と栄養について
今年は『暖冬』と言われていますが、やはり寒さを感じる日も多いですね。
今回は年齢を重ねるごとに気になる、『認知症と栄養』についてお話していきたいと思います。
日本の認知症の推定有病率は75~79歳人口の約10%、80~84歳人口の約20%、85~89歳人口の約40%、
人数では400万人以上になります(厚生労働省2014年)。
認知症には脳梗塞や脳出血が原因の脳血管障害型と、脳に異常なタンパクがたまり、
神経細胞が減少するアルツハイマー型の認知症などがあります。
また糖尿病・高血圧・動脈硬化は脳血管障害型の認知症、
糖尿病はアルツハイマー型認知症の発症リスクを高めます。
そこで認知症予防のために気をつけるべき食事のポイントとしては、以下のポイントが挙げられます。
①やせすぎを防ぎ、バランスのよい食事を行う
十分に食事を食べられなければ脳に必要なエネルギーが不足し、さらにビタミンやアミノ酸なども不足し
機能障害をきたす可能性があります。認知症になる高齢者は痩せていることも少なくありません。
BMI『体重(kg)÷身長(m2)÷身長(m2)』を22程度を目安に、無理のない体重管理を行いましょう。
②タンパク質の十分な摂取
炭水化物に偏った食事内容は血糖値の高い状態を持続させてしまいます。
主食だけに偏らず、魚や肉、大豆でタンパク質を十分に摂取し、
主食・主菜・副菜のバランスがよい食事を取りましょう。
主食を少なめとし、魚や野菜、果物・豆類・ナッツ類、オリーブオイルをたっぷり使う『地中海食』も
認知症予防におすすめです。
③多価不飽和脂肪酸の摂取
多価不飽和脂肪酸のn-3系は神経細胞の細胞膜成分として不可欠な栄養素なので十分に摂取しましょう。
青魚やえごまオイルなどに多く含まれますので、上手に取り入れてみましょう。
④抗酸化作用のある栄養素の摂取
神経細胞や脳の血管も活性酸素による傷害を受けます。
抗酸化作用を持つビタミンC・Eやβ-カロテンなどを取りましょう。
⑤ケトン体やビタミンB群にも注目を
脳はブドウ糖をエネルギー源としていますが、ブドウ糖が不足すると非常用エネルギーとして
『ケトン体』を使います。ケトン体は肝臓で脂肪酸から作られており、
糖質を減らした脂肪中心のケトン食が認知症治療に効果があるとされています。
またアルツハイマー型認知症において、ビタミンB6、B12、葉酸を補給することで、
脳の萎縮の進行を抑えられたという報告もあります。
これから超高齢社会を迎える中、食と栄養の知識は大切です。
ぜひ身体の健康を考えた食事を取り入れましょう!
参考文献:栄養学の基本がまるごとわかる辞典 西東社
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1本税抜1000円
抗酸化物質を多く含み、脳のストレスを除去してくれます!
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